2024.08.23
マインドフルネスでポルノ依存を克服
デジタル時代の今、世界的に急増している社会問題の一つとして最近、問題視されているのが「ポルノ依存」です。
ポルノ依存とは、インターネット上のポルノ動画や画像の視聴がやめられなくなり、生活に支障をきたすようになる一種の依存症のこと。現在、該当する人が増えていることで、その危険性が世界中で指摘されるようになってきました。

どうすればポルノ依存から抜け出せるのか。そして、予防はできるのか。新しい社会問題であるためにその方法は現在、模索のさなかにあるわけですが、昨今の研究では、マインドフルネスによる呼吸瞑想がポルノ依存克服に役立つ可能性があることが示唆されています。
インドのマニパル大学が行った研究によれば、問題のあるポルノ使用のレベルが高い8人の20代男性を対象に、マインドフルネスの呼吸瞑想を1日20分、2週間実施したところ、ポルノの使用レベルが減少し、依存度が低下することが確認されました。瞑想によって自己認識が高まり、衝動的な行動を抑制する能力が向上することも分かりました。
研究者は「ポルノ依存は健全な性的発達を妨げたり、社会的な活動にゆがみを生じさせる。マインドフルネス瞑想は、ポルノ依存に効果がある治療となる可能性が示された」と語っています。
マインドフルネスはこれまで、様々な研究から薬物やスマホなどの過剰使用を抑制したり、中毒から抜け出すための助けとなることが示されています。そして新たに、ポルノ依存の克服にも同じ効果があることが示されました。
「もしかしたら自分は依存症なのかもしれない…」
そんな不安な思いにかられたときには、衝動的な行動をコントロールする力を養い、依存症を克服する手助けとなるマインドフルネスをぜひ実践してください。
参考:https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/26929953.2023.2270620
川野泰周
臨済宗建長寺派「林香寺」住職、精神科医