マインドフルネスの話

ストレス管理には、「気づきの能力」が求められる

ストレス社会と呼ばれるようになって久しい昨今、ストレスを減らすこと、予防することのために、企業では健康経営をはじめとした様々な対策がなされるようになりました。これ自体は大変重要な取り組みですが、一方で、私たち人間にとっては、生きている限り、ストレスを完全になくすということは難しく、自分のストレスをどのように管理するかが、私たちが個人レベルでできるポイントとなります。

ストレスとは、「理性」と「感情」がぶつかって、負荷がかかったときに生まれる精神的、心理的軋轢(あつれき)です。

どんな仕事であっても、会社員でも自営業でも、大小の違いはあっても、ストレスはあって当然、決してストレスをゼロにすることはできないのです。なくすことのできないストレスですが、どんな状態になるとストレスが生じるのかなど、自分の状態がわかれば、備え=予防し、対処することができます。

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自分のストレスを管理するためには、まず自分自身がどれくらいのストレスを、何に対して感じているか。そしてそのストレスが現在自分の心身にどのような影響を及ぼしているのかを、察知するための感性、すなわち「気づきの能力」が求められます。自分の状態、自分が置かれている状況に気づけるかが重要なのです。

マインドフルネスの様々な瞑想法は、その種類に関わらずどの方法でも、継続することによってこの気づきの能力を高めてくれることが分かっています。