マインドフルネスの話

マインドフルネスと集中力

「どうも仕事に集中できない・・・」。そんな悩みを持つビジネスパーソンは多いことでしょう。情報過多な現代社会では、注意をそらすものがとめどなく現れるため、集中力を維持することが難しくなるのは、無理もありません。

マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に意識を集中している状態のことを指します。つまり、マインドフルネスの状態を日々繰り返し、少しの時間でもつくることは、目の前のことに注意を留めるトレーニングにつながり、集中力や注意力をアップすることが可能です。

2012年、エモリ―大学のハーゼンカンプ博士らの研究によると、マインドフルネス瞑想を行うことで、注意の切り替えや維持に必要な脳の領域である「背外側前頭前野」と「中前頭回」が活性化されることが判明しました。

脳には、繰り返しトレーニングすることで脳の一部が強化される「神経可塑性」があることが分かっています。つまり、マインドフルネス瞑想を日々行うことで、集中力が強化されやすい脳の構造が、新たに作られてゆくことが期待できるのです。

また、脳も体も共通して、休息をとることでパフォーマンスがアップすることは、誰もが経験していることでしょう。マインドフルネスを行うことは、情報過多な状態から、「今、この瞬間」の状態に切り替えることで脳を効果的に休息させることにつながります。リフレッシュした状態で、再び仕事をリスタートすることで、集中力を発揮しやすい状態になるわけです。

仕事の進みが悪い・・・というときは、一度目を閉じ、デスクで呼吸瞑想を行うことで、集中力の回復が期待できます。